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毎日新聞
アスリート交差点2020

真っ向勝負 支えられて200打点=ソフトボール・山田恵里

 9月22日の日本リーグ・NEC戦で、史上初の通算200打点を達成しました。1点を追う五回1死満塁で中前へ決勝の2点打。打った球はボール球で、きれいな当たりでもありませんでしたが、安打になったのはすごく集中できていたからでしょう。記録についても、打った後の場内アナウンスで気づいたくらいでした。

     「次につなぐ」という考えが強いので、打点は意識していません。昔から「決めてやる」と思った時ほど打てていないような感覚もあります。ただ、積み重ねていた結果が節目に届いたというのは良かったし、一人で達成できない記録なので、チームメートにも感謝したいです。今後も勝ちに直結する一打を多く打てればいいなと思っています。

     200打点を積み重ねてこられた要因は、長くやっているから(笑い)。金メダルを獲得した2008年北京五輪後、2年ほど「燃え尽き症候群」になりました。最大の目標を達成した上、次の五輪からソフトボールが外れて新たな目標を見失ったためです。競輪選手だった父の影響で自転車への転向を考え、実際に競輪場で競技を体験したこともありました。それでもやめなかった。やはり、ソフトボールが一番好きだったのでしょう。

     その2年間で「リーグ戦を運営する人たちをはじめ、いろいろな人の支えがあって、やってこられたんだな」と気づかされました。チームメートと出会えたことも、ソフトボールをやれていることも、当たり前ではない。「これからは恩返しのためにソフトをしよう」。周囲の人たちに対して自分が何もできていなかったと感じ、そんな思いが芽生えました。

     自分のためにやるより、人のためにやる方がやりがいを感じます。浜崎あゆみさんやEXILEのライブに行くと、一瞬で何万人もの人を感動させる。それは自分には無理かもしれないけれど、誰かのためになれたらいいなと常に思っています。今、目指しているのはもちろん東京五輪の金メダル。周囲への一番の恩返しになりますし、それこそが最大の目標です。(あすはサッカー・大迫敬介です)(タイトルは自筆)


     Q 食欲の秋、好きな食べ物は?

     A 焼き芋が好きです。でも、すぐ体重が増えてしまうので、あまり食べ過ぎないようにしています。

     特に米の量で体重がすごく変わります。ベスト体重は毎年変わりますが、かつて55キロぐらいだったものが今は60キロくらい。重すぎると体が動かないし、軽すぎてもけがをしてしまうので、お米の調整と野菜を多くとることを意識しています。

     今は米が1食150グラムくらい。けがの予防には米もいっぱい食べた方がいいので、バランスがすごく難しいですね。


     ■人物略歴

    山田恵里(やまだ・えり)氏

     神奈川県藤沢市出身。厚木商高(神奈川)で競技を始め、2002年に日本リーグの日立に入部。走攻守そろった外野手で日本代表では主将を務める。04年アテネ五輪銅メダル、08年北京五輪金メダル。35歳。