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「また仮設暮らしだ…」津波で被災、再建した自宅が浸水 岩手・山田

菊地英子さんが引っ越す仮設住宅では、家族が掃除をして当面の家財道具を運んだ=岩手県山田町船越の第6仮設団地で2019年10月23日、鬼山親芳撮影

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 台風19号で被災した岩手県山田町船越の田の浜地区で、住民の引っ越し作業が本格化している。町が用意した同地区の船越第6仮設団地には23日、引っ越す人が相次ぎ、「またも仮設暮らしだ」と、やりきれないため息が漏れた。

 同団地(50戸)は東日本大震災で津波被害を受けた人たちのために高台に建てられた。ほとんどが自宅を再建するなどして、退去している。

 日が差し始めた23日、ここに引っ越した一人が菊地英子さん(80)。今回の被害後は紫波町に住む長男(52)宅で世話になってきた。仮設は4畳の部屋が二間と台所。長男夫婦は虫を払いのけながら布団などを車から運んだ。

 菊地さんは8年半前の震災でも田の浜の自宅が被害に遭い、町内の別の仮設に1年余暮らした。平屋建ての自宅を同じ場所に再建したが、台風19号では逃げ遅れ、浸水した雨水で浮き上がった畳の上に乗って難を逃れた。仮設には、自宅の後片付けが落ち着くまで1人で住むという。

 町によると、台風19号による建物被害は計190戸を数えるが、全壊13戸を含む半数近い86戸を田の浜地区が占める。うち29世帯が同仮設への入居を申し込んでいるという。【鬼山親芳】

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