「満ぱい、もうダメ」 災害ごみ問題深刻化 長野

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空き地にたまる災害ごみ。畳に「消火栓前 ゴミ出ダメ」と警告し、かろうじて消火栓を守っている=長野市穂保で2019年10月22日午前11時17分、山下貴史撮影
空き地にたまる災害ごみ。畳に「消火栓前 ゴミ出ダメ」と警告し、かろうじて消火栓を守っている=長野市穂保で2019年10月22日午前11時17分、山下貴史撮影

 台風19号の豪雨で千曲川の堤防が決壊し、約5000棟が浸水した長野市では、住宅から出る家財道具などの「災害ごみ」の問題が深刻化している。市は仮置き場を開設したが、9種類に分別して出す必要もあって、住民らからは「遠すぎる」「分別する余裕がない」との悲鳴が上がり、中には近場の公園や畑にごみを捨てている人もいる。ごみが防火水槽のある敷地に積まれ、火災の2次災害の危険も出てきている。【山下貴史】

 堤防が決壊した現場近くの同市穂保などでは、たんすや布団、冷蔵庫などが畑などに無造作に高さ2メートル以上積まれている所が点在している。ベッドの布地に黒いペンで「満ぱい もうダメ」「道には置かないでください‼」と注意喚起する集積所もあった。

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