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よみがえる田中正造

死の川に抗して/2 谷中村の人々を連想=中村紀雄 /群馬

富山県立イタイイタイ病資料館=富山市友杉で

 富山駅(富山市)からバスに揺られておよそ30分、神通川を過ぎて富山市婦中行政サービスセンターに着いた。私はここで全く偶然にO氏という人物と出会い、イタイイタイ病に関する主要な所を案内してもらうことになった。旅の面白さは未知との出会いにあるが、O氏との出会いは神通川の歴史を支える神の導きとも思えた。

 O氏は、市の公務員を退職された方で、地域の歴史に通じておられた。婦中地区は神通川の沿岸にあり、かつて集中的に奇妙な病気が発生した。この地域は全ての生活を神通川の水に頼っていたのである。人々が神とあがめる川が悪魔に変身していることを純朴な農民は誰一人として信じなかった。奇病の原因が神通川の水に含まれるカドミウムであることを初めて発表した人は地元の萩野昇医師であった。私は萩野病院を見たかった。

 カドミウムによる汚染土壌を客土で改良した田が整然と遠くまで広がる。その光景が尽きたあたりの道路に沿…

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