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南米チリで地下鉄運賃値上げをきっかけに始まったデモが続き、23日までに計18人が死亡し、約6500人が拘束される事態に発展している。政府は非常事態宣言を継続し軍に治安対策を委ねる一方で、デモ隊の要請に応じ格差是正対策や社会保障の充実を発表し、事態の沈静化を図る。だが23日には全国規模のストライキも実施され、混乱は深まる一方だ。
この日、首都サンティアゴでは、教員や公務員らの組合がストを決行し、数千人が通りを行進。参加者は国旗を振りながら「チリは目覚めた」とスローガンを繰り返した。スローガンには、市民がため込んだ政府への憤りを爆発させたとの意味がある。世界最大の銅の生産を誇る国営鉱山会社コデルコの鉱山は、ストライキの影響で部分的に操業を停止し、経済的打撃も深刻化している。
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