<第78期順位戦C級2組 黒田尭之四段VS西田拓也四段>
今回は黒田尭之(たかゆき)新四段を紹介しよう。黒田は松山市出身の23歳。6歳で父から将棋を教わり、すぐに松山将棋センターに通う。席主の児島有一郎さんが鍛えて強くなり、倉敷王将戦高学年の部で優勝しプロ棋士を目指す。イベントで松山に来た畠山鎮八段に弟子入りし、小学6年のときに奨励会入り。夜行フェリーで通った。バスで2時間かけて港へ行き、船で1泊して翌朝6時に大阪港に。さらに電車で40分かけて大阪市福島区の将棋会館へ。これをずっと続けた。棋士になってからは飛行機を使っている。
研究は主にネット将棋とAIで。高校を卒業してからは記録係で大阪に出てきた前後に奨励会員と研究会を行った。順調に昇段し、16歳で三段になるが、三段リーグでは2期連続で5勝しかできないなど苦戦した。その後も昇段の一局を負けたり、次点になるなど、チャンスを逃したが地道な努力で棋力を上げ、三段リーグ12期目に13勝5敗の成績を上げ卒業、4月に四段に昇段した。愛媛出身の棋士は森信雄七段以来43年ぶりだ。
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