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イスラム国最高指導者バグダディは誰だったのか カリスマ誕生の秘密

今年4月、公開されたビデオに映る過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者とされる人物=AP

 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者がシリア北西部で殺害されたと米メディアによって報じられた。ISはイラクとシリアを中心に勢力を拡大し2014年以降は世界各地でテロを引き起こしたが、その後、組織としての統治能力を失った。ただ「聖戦」継続を戦闘員に指示し続けるバグダディ容疑者の精神的支柱としての影響力は脅威で、米国は身柄確保につながる情報提供者に2500万ドル(約27億1000万円)の懸賞金を用意し、行方を追っていた。

 米政府の資料や欧米・中東メディアによると、バグダディ容疑者は1971年、イラク中部サマラで生まれた。10代のころは内気で目立たず、過激思想にも無縁で、当時の友人は英メディアに「サッカーが得意で(アルゼンチン代表FWの)メッシのようだった」と証言している。首都バグダッドの大学でイスラム学を学び、03年のイラク戦争時にはモスク(イスラム礼拝所)の聖職者として活動。04年に駐留米軍に拘束され、この前後から過激派組織に参加し、国際テロ組織アルカイダの指導者だった故ウサマ・ビンラディン容疑者と連絡を取り合うようになった。

 その素性は謎の部分も多いが、「カリスマ性」が注目されたのは12年ごろとされる。当時激化していたシリアの内戦に乗じて過激派仲間や武器・資金の確保に手腕を発揮し、13年にはISの前身組織を設立。その後アルカイダと絶縁し、14年にはカリフ(イスラム教の預言者ムハンマドの後継者)を自称して、イラクとシリアにまたがる広大な地域でISの「国家樹立」を宣言した。

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