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苦境を強いられる在日コリアンの子どもたち 沖縄出身記者が考える多様性

高級部の社会科の授業風景。教室には金日成国家主席らの肖像画が掲げられている=北九州市八幡西区の九州朝鮮中高級学校で2019年9月27日午後1時26分、宮城裕也撮影

 日韓・日朝関係が冷え込む中、日本に住む在日コリアンの子どもたちと家族が苦しい立場に立たされている。朝鮮学校が高校授業料無償化の対象から外されたままで、10月1日から始まった幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)も、付属幼稚園は制度の対象外だ。現場を訪ねた。【宮城裕也/西部報道部】

 9月下旬、北九州市にある九州朝鮮中高級学校の高級部(高校)3年生の教室では、生徒13人が社会科の授業を受けていた。教職員がテレビモニターを使って韓国の歴代大統領とその時期の選挙制度を紹介し、韓国の政党や政党別議席数を日本の政党などの政治状況と照らし合わせながら説明していた。教室の掲示物や授業の会話は朝鮮語だが、難しい表現は日本語を使う場面も見られた。授業中にうとうとと居眠りする生徒、その子の肩をたたいて起こす生徒……。授業風景は日本の学校と変わりない。朝鮮学校の授業は日本史や英語、数学など日本の学校と同じ科目がある一方、「現代朝鮮史」や「国語(朝鮮語)」など朝鮮学校独自の授業もある。社会科の韓泰龍(ハン・テリョン)教諭(31)は「住んでいる日本、祖国である朝鮮の歴史の事実を客観的に教えることを意識している。在日朝鮮人のアイデンティティーを形成する上で重要で、日本の教育に劣るカリキュラムではない」と話す。女子生徒(18)も「朝鮮の歴史など多角的に学ぶことは大事で、日本を嫌うためではない」と語る。

 朝鮮総連のホームページによると、朝鮮学校は全国に初級53校、中級33校、高級部10校があり、東京に…

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