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羽生、今季世界最高でSP首位発進 冒頭4回転サルコー成功「達成感を感じられたことは幸せ」(スポニチ)

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フィギュアスケートGPシリーズ第2戦  スケートカナダ第1日(2019年10月25日 カナダ・ケロウナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が今季世界最高となる109・60点をマークし、首位発進した。昨季の世界選手権から失敗が続いていた冒頭の4回転サルコーを完璧に跳び、GP初戦からロケットスタート。練習拠点を置く“準地元”のカナダでは過去3戦とも2位だったが、初制覇へ26日(日本時間27日)のフリーに挑む。 

 美しい紅葉が広がるケロウナで、羽生がSP曲「秋によせて」を見事に演じ切った。今季の世界最高となる109・60点の高得点に、大歓声が湧き起こった。キス&クライで、オーサー・コーチらと満足そうな笑顔を見せた。

 「今日できるベストは尽くしたかな、と思います。演技が終わった後、リンクの上にプーさんが投げられる光景や、自分自身が演技を終えた時の達成感を感じられたことは幸せ」

 今季のGP初戦で、苦い過去と決別した。冒頭の4回転サルコーは昨季の世界選手権、今季のオータム・クラシックと2大会連続で転倒していた。「同じ失敗は絶対に繰り返したくない」。高い軌道で完璧に決め、GOE(出来栄え評価)で4・43の加点を引き出した。続くトリプルアクセル(3回転半)は、GOEを含め満点の12点をマーク。「アクセルは本当に走ってハマった」とうなずいた。演技点も5項目全て9点台後半。総合力で勝負に出た羽生の真骨頂だった。

 それでも、自己評価は辛めだ。4回転のループやルッツは組み込んではおらず「ノーミスとはまだ言えない」。ジャンプだけでなく、連続ステップのレベルは最高の「4」でなく「3」。序盤から激しい演目で体力を消耗していた。さらに「ステップで衣装がピチっとなった」というハプニングもあった。演技終了直後には、今季マイナーチェンジした衣装の左脇付近を気にした。「(衣装に)穴が開いたら嫌だなと」。完璧なSPは、持ち越しとなった。

 12年からトロントを拠点とする羽生にとって、カナダは第二の故郷だ。その地で開催されるスケートカナダでは過去3度の出場で全て2位だった。五輪も世界選手権もGPファイナルも複数回制した王者にとって、“鬼門”のタイトル。過去に首位発進はなかったが、今回は2位に20・55点差をつけた。ロケットスタートで、初優勝は手の届くところにある。

 昨季と同じ難関プログラム「Origin」を演じるフリーは自分自身との闘いとなる。「明日もまたベストを尽くしたい」。高得点を叩き出しても、浮かれない。完璧主義者の冬が、最高の形で始まろうとしている。(スポニチ)

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