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発達障害、箸と会話の両立困難(その2止) 食べられないのは悪いことじゃない

絵本「あっくんはたべられない 食の困難と感覚過敏」の一場面=塩田彩撮影

 <1面から続く>

 こうした感覚過敏に伴う食の困難さは、特に学校給食の場で顕著に表れる。家庭のように個々の苦手さに合わせた食材選びや調理ができず、食事時間も限られるからだ。

 教員が知識のないまま指導する場合もある。例えば、田部准教授らが14~15年、発達障害児らが通う通級指導学級のある都内の小中学校と特別支援学校計842校を対象に実施した調査では、有効回答のあった359校のうち、発達障害の子どもに「正しい食べ方」を指導しているのは141校。「正しい食べ方」の内容を尋ねたところ、のべ150件の回答が寄せられ、60%にあたる90件が、主食とおかず、汁を交互に食べる「三角食べ」だった。だが、高橋教授らの前述の調査では、発達障害当事者の10・9%が「味が混ざるのが嫌で、おかずをすべて食べてからご飯に移るという食べ方をしてしまう」と回答していた。

 田部准教授は「教育現場では子どもの偏食は課題として認識されているものの、必要な支援を保護者や本人から聞き取って実施するところは少ない」と話す。「子どもたちが求めているのは、どうしても食べられないことを聞いてほしい、受け止めてほしい、一緒に考えてほしいということ。心身ともに安心して食と向き合うことができるよう、まずは本人の声に耳を傾け、子どもと一緒に考えていくことから始めるべきです」

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