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動き出す仏たち

活用の時代に 盗難防止の「お身代わり」 地域の若者と「物語」を作る

槙尾山明神社のご神像(中央奥)の3Dプリンターで作られた「お身代わり」に、古色を再現する和歌山大の島田さくらさん=和歌山市の和歌山県立博物館で2019年9月10日午後2時50分、花澤茂人撮影

 霊峰・高野山のお膝元、和歌山県九度山町。町立九度山中学校のすぐ近くに、古くから住民の手で大切に守られている「槙尾(まきお)山明神社(みょうじんしゃ)」の社殿がある。初詣や秋祭りでは多くの住民が集う場だ。「ここに神様がおられるから地域の人が集まり、つながりが生まれる。大切な存在です」。神社を管理する「明神会」の一員、尾﨑凖一郎さん(82)がかみしめるようにつぶやく。

 しかし、現在ここにまつられている神像は、3Dプリンターで作られた「お身代わり」だ。町教委などの近年の調査で平安時代の神像2体の存在が確認され、盗難を防ぐため本体は和歌山県立博物館(和歌山市)に寄託された。一方、同博物館が中心となり複製を製作、先月27日に奉納した。「複雑な思いはある。でも時代の流れでしょうか」。尾﨑さんは寂しげに笑みを浮かべる。

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