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号外C.W.ニコルさん死去 作家・ナチュラリスト 79歳
犬が西向きゃ

街角の偉大な映画人=高尾具成

 神戸・新開地は映画の街だ。かつて、この街角の電信柱にしがみつきながら、映写室の小窓の向こうに見える映画を、手が痛くなるのも忘れて見入っていた少年がいた。後に、新開地の映画館「Cinema KOBE」(シネマ神戸)の代表を務めた東有治さんだ。今月11日、62歳で逝った。

 阪神大震災直後、仲間と一緒に毎日のようにあたたかいコーヒーを道行く人たちに配った経験があり、その後、神戸・元町に「cafe Azuma」(カフェ・アズマ)を開いた。映画館で仕事をする前の十数年間、東さんが営んでいた喫茶店だ。丁寧なコーヒーのたて方とも重なって最初は気難しい印象だった。ある日、常連客の一人が教えてくれた。「映画と一緒。後々、じんわりと人柄のおもしろさがわかってきますよ」

 店内のラッパ形のスピーカーからは、ドーナツ盤の柔らかな音色が流れていた。創刊当時からの米写真雑誌「LIFE」が壁を埋め、真ん中に雑誌を模した鏡が1枚はめ込んであった。手前に立つと俳優や時の政治家らに囲まれるような自分がいる。不思議なおかしさがこみあげてきた。

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