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継続は力なり

わかやま100年企業の挑戦 天田屋 金山寺味噌、次世代へ 一子相伝の味、質に自信 /和歌山

一子相伝の味を守る10代目の中村公治さん(右)、長男の勇太さん=御坊市湯川町で、国本ようこ撮影

 のれんをくぐると、ほのかに酸っぱいような、漬物に似たかぐわしい味噌(みそ)の匂いが漂っていた。1808年創業の金山寺味噌の老舗「天田(あまだ)屋」(御坊市湯川町)では、10代目店主の中村公治さん(53)が、化学調味料を使わない昔ながらの製法で一子相伝の味を守り続けている。「なぜかわかりませんが、お客さんには他のお店の金山寺味噌より発酵臭が強いと言われます。工場見学で樽をのぞいた小学生は『くさっ!』と。お年寄りは『ええにおいや』て言わはるけどね」。

 金山寺味噌は米、裸麦、大豆を蒸して麹(こうじ)菌を加えた味噌麹に、ナスなどの野菜を漬け込んだ和歌山県の伝統食だ。温かいご飯や、同じく郷土食の茶がゆに添える「なめ味噌」として親しまれてきた。一説によると、鎌倉時代に興国寺(由良町)の僧が中国から持ち帰り伝えたとされる。

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