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NHK番組への介入 独立性守るため自制を=武田徹

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武田徹・専修大教授
武田徹・専修大教授

 かんぽ生命保険の不正営業を告発した「クローズアップ現代+(プラス)」が日本郵政グループの抗議を受けて続編の放送中止に追い込まれた。そんな報道に対してNHKの制作サイドは18日に「介入によって取材、放送がゆがめられた事実はない」と反論する文書をネットに公開した。

 今後の真相究明に期待したいが、ここでは過去の番組を参照することで別の議論を試みたい。

 「ラジオ体操」という番組がある。現在でもファンの多い「みんなの体操」のルーツだ。1928年に放送が始まったこの番組は体操で健康増進を図り、生命保険事業を安定的に運営したいと考えた逓信省簡易保険局の持ち込み企画だった。広告が禁止された日本放送協会が特例的に簡易保険局に協力したのは、日本放送協会を監督するのも逓信省電務局であり、逓信省ファミリーという感覚があったのだろう。戦前の日本放送協会がいかに“…

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