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濃い味、うす味、街のあじ。

飲食店を通じて「街のあじ」を紹介します。

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濃い味、うす味、街のあじ。

ダシと人、滋味絡む老松町

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 大阪市北区の老松通りは、大阪高等・地方・簡易裁判所、天満警察署があるエリアのメイン・ストリートだ。1978年の町名変更で老松町は西天満3~4丁目になったが、近辺のビルの入居者表記を見ると弁護士や司法書士、税理士が多い。その「先生」たちが行き交う界隈(かいわい)は、骨董(こっとう)品や古美術の店、画廊が並ぶ独特の雰囲気を持つ。なのでこの通りを知る人は「老松町」と古い町名で呼ぶことが多い。

 新御堂筋から始まる通りのちょうど中ほどの角地、絶好の位置に「うどん老松」と看板を掲げる店を見た時、実にこの街のうどん屋らしく思った。老舗っぽいたたずまいに加えて、扉には「きつね400円」「肉うどん500円」との表記。「新しいグランフロントとかとちごて、本来のキタのうどん屋は安い。これや」とうなずくようにして入って天ぷらうどんを食べたのを覚えている。

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