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新聞記者、銃をとる

この連載で狩猟の醍醐味(だいごみ)を味わおうとか、ましてハンターの英知を学ぼうと考えている人には、期待を裏切ること間違いない。しかし、ハンターの世界を少しのぞいてみたい、悪戦苦闘のエピソードを楽しみたいという人にはぜひ、お付き合いをお願いしたい。

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新米猟師奮闘記/22 豚コレラの拡散防ぐには /滋賀

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作画=マメイケダ
作画=マメイケダ

 11月1日から今年のイノシシ、シカ猟が解禁となる。ハンターにとっては、待ちに待ったシーズンの到来である。食通にとってはいよいよジビエのシーズン・インとなる。

 ハンターの中にはすでにあちこちの野山をうろつき、今シーズンのイノシシやシカの出没頻度や、どの場所から山裾の方に出てきているか、はたまた足跡の鑑定をもとに頭数はどれくらいか、などと事前調査をしている人もいる。ベテラン猟師によると、今年は「(山裾の草や木の根などを)よく食(は)んでいる」そうだ。昨年は山の中でドングリなどの実りが多く、山裾に出てくる頭数が比較的少なかったそうだから、今年はその逆で里近くへの出没が多いのかもしれない。捕れるかどうかは別として、私もなんだかうれしくなってくる。

 ところが、そんな最中、大問題が発生した。私が狩猟をしている多賀町で9月13日に見つかったイノシシの死体から、豚コレラの陽性反応が出たのである。豚コレラは家畜伝染病の一つで人間には感染しないが、イノシシを媒介して豚に移る。養豚場に伝染したら、目もあてられない。数千頭単位で、すべて殺処分しなくてはならない。県内では多賀町で見つかっただけだが、それより東の岐阜県、福井県、愛知県などでも見つかっているの…

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