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新たな命を選ぶ/4 胎児治療、早期診断に期待 技術進歩が生む光と影

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赤ちゃんの内視鏡画像を見ながら胎児治療について話す国立成育医療研究センターの左合治彦副院長=東京都世田谷区で2019年5月22日午後4時6分、千葉紀和撮影
赤ちゃんの内視鏡画像を見ながら胎児治療について話す国立成育医療研究センターの左合治彦副院長=東京都世田谷区で2019年5月22日午後4時6分、千葉紀和撮影

 出生前診断が論議を呼ぶのは胎児の異常を知ることが中絶につながるからだが、診断技術の進歩は、胎児の段階で疾患を治す「胎児治療」の可能性も広げている。治療できる対象はまだ限られるが、今後への期待は大きい。一方、出生前に分かる異常は増え続け、海外では妊婦の血液から胎児の遺伝子レベルの異常も分かる検査が登場した。際限のない選別につながる危惧もある。【千葉紀和、上東麻子】

 「まさかこんな日が来るとは、妊娠中は思えなかった」。川崎市の会社員、貴子さん(40)は、芝生の上を元気に走り回る次男、光生(みつき)ちゃん(3)の姿に目を細めた。

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