元難民高等弁務官、緒方貞子さん死去、92歳

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 国連難民高等弁務官として難民救援の先頭に立ち、国際協力機構(JICA)理事長として日本の政府開発援助(ODA)改革に取り組むなど国際協力分野で功績を残した緒方貞子さんが死去したことが29日、わかった。92歳。

 1927年東京生まれ。51年に聖心女子大卒業後、米ジョージタウン大で修士号、カリフォルニア大バークリー校で博士号を取得し、国際政治学者の道を歩んだ。国際基督教大講師などを務めていた68年、国際政治に対する見識や英語力を買われて国連総会の日本政府代表顧問に就任したのを機に、国連人権委員会や軍縮特別総会の日本代表を務めるなど国連関係の活動を本格化させた。

 91年、国際社会で幅広い人脈を駆使して問題に取り組む手腕が評価され、日本人では2人目の国連機関トップである第8代国連難民高等弁務官に就任した。冷戦終結後の民族紛争が相次いだ時期に重なり、ユーゴスラビア、ザイール(現コンゴ民主共和国)、チェチェン、東ティモールなどの紛争地に足を運び、難民救援を指揮した。紛争当事者との対決も辞さない毅然(きぜん)とした姿勢は幅広い支持を集め、民衆の視点に立った国際平…

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