難民の救援、平和構築に力を注ぐ 貫いた「現場主義」 緒方貞子さん死去

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 緒方貞子さんは、国連難民高等弁務官や国際協力機構(JICA)理事長として、世界各地の難民の救援や紛争後の平和構築に力を注いだ。「現場主義」を貫き、自ら紛争地にも足を運んで解決策を考える姿勢は、国際社会から大きく称賛された。

 5・15事件(1932年)で暗殺された犬養毅首相(当時)を曽祖父に持ち、祖父、父はともに外交官。政治・外交に深く関わる一家に生まれた。幼少期から米国をはじめ海外での生活経験が豊富で、英語を身に付けるなど国際感覚を養っていった。

 難民支援のイメージが強いが、原点は国際政治学者。戦後、米国に留学して最先端の政治学の理論に触れ、満州事変における日本の政策決定過程を研究した。この論文でカリフォルニア大バークリー校から博士号を授与されている。

この記事は有料記事です。

残り838文字(全文1169文字)

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集