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武田 砂鉄・評『文庫本は何冊積んだら倒れるか』堀井憲一郎・著

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好きすぎるがゆえの深すぎる探究心

◆『文庫本は何冊積んだら倒れるか』堀井憲一郎・著(本の雑誌社/税別1600円)

 本が好きな者同士で話していると、本の内容だけではなく、触り心地がいいとか、漬物石の代わりに最適な厚さだとか、古本に挟まっていたレシートの詳細に笑っただとか、内容から逸(そ)れた話に派生していく。それは無駄話ではなく、本を愛しているがゆえの大切なテーマなのだ。

 本書は、その手のテーマに、読者の要求以上に応えている。本のタイトルにあるように、どこまで積み上げられるかという実験に取り組み(果たして49冊を記録した文庫レーベルはどこか!?)、文庫を左手だけで読んでみたらどこまでいけるかに挑戦し、新書のタイトルの長さを調べて平均値を出してみる。

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