メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ALL FOR 2020

東京へ ともに歩む

毎日新聞

男子カナディアンシングルで3位になった羽根田卓也=東京都江戸川区のカヌー・スラロームセンターで2019年10月20日、大西岳彦撮影

アスリート交差点2020

行動が夢を叶える 五輪内定、対応力磨く=カヌー・羽根田卓也

 カヌーの東京五輪日本代表最終選考会を兼ねたNHK杯国際スラローム大会で3位に入り、東京五輪の代表に内定しました。過去3大会の五輪と違い特別な舞台なので、出場を決めて当たり前という気持ちは全くなく、挑戦できることに身が引き締まる思いです。

     五輪代表はワールドカップ(W杯)2大会と世界選手権、そして18~20日に東京五輪のコースで実施されたNHK杯で争われました。ポイントで日本勢の中でリードしても、順位が納得できないところも多かったので、そこは本番に向けての課題になります。

     しかし、原因ははっきり整理できています。大会直前になってカヌーの座る位置の高さを変えるなど慣れていないことをしてしまったことや、コース中に設置されるゲートが直前に変更されたことで対応できなかったことが理由です。それでも調子が悪い感覚はありません。NHK杯のように自分のこぎができればタイムも順位も出ますし、シーズンを通して自分のこぎができると信じていたので、大会がうまくいかなかったからといって一喜一憂はしません。

     東京五輪でのコースとなる「カヌー・スラロームセンター」(東京都江戸川区)では何度も練習しており、水の流れの特徴や、どのようなゲートセットになるのかもイメージができてきました。対策は着実に進んでいます。NHK杯では海外勢も東京五輪のコースを使いましたが、水の流れをつかむのがうまく、高い技術力を持っている選手が好タイムを出している印象でした。最近のゲートセットは難しいものが多く、強豪の海外勢も難易度の高いゲートセッティングに積極的に挑戦しています。本番までにコースの特徴をつかみきれるかが問われます。

     東京五輪は今までにない重圧と闘わなければなりません。そこに向けたピークを狂わさないことが大事になります。難しいのは心や感覚の部分です。力が出せなくなる原因は重圧なのでそれをどう処理し、狂わさないためにいかに準備していくか。これからはあらゆることを想定して過ごすことになります。=アスリート交差点は随時掲載(タイトルは自筆)

        ◇

     バドミントンの奥原希望のコラム「己と向きあう」は休みます。


     Q 食欲の秋。好きな食べ物は?

     A もずく酢が好きです。酢の物はスロバキアにもあり、キャベツの酢漬けをスープに入れます。米があれば、試合の朝はみそ汁などの汁ものを米にぶっかけて一気にかき込みます。歴史小説で侍が戦の前にかき込んで出陣するシーンを読み、やるようになりました。リオデジャネイロ五輪でもそれで銅メダルを獲得しました。


     ■人物略歴

    羽根田卓也(はねだ・たくや)

     愛知県豊田市出身。種目はスラローム男子カナディアンシングル。高校卒業後からスロバキアを拠点とし、2016年リオデジャネイロ五輪で、カヌーで日本初メダルの銅メダルを獲得。32歳。