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キャンパスNOW

大学受験2020(5)山口・九州地区で進む時代に合わせた学部・学科の新設や再編

文学部を改組し、外国語学部を新設する西南学院大

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2020年度に学部・学科を再編、新設する山口・九州地区の主な大学

 最後の大学入試センター試験が行われる来春の入試では、九州・山口地区に何か変化はあるのだろうか。新設学部・学科の動向も含め探ってみた。【中根正義】

    長崎大に情報データ科学部/西南学院大は外国語学部

     ここ数年、九州・山口地区の受験関係者の間では、九州大が話題を独占していた。伊都キャンパス(福岡市西区)への移転や、同大としては半世紀ぶりの新学部、共創学部の開設(2018年)などがあったからだ。だが、それも一段落し、来春の入試では、長崎大と西南学院大の学部新設が注目されている。

     長崎大にできる情報データ科学部は、高度情報化社会が進展する中で求められる、データサイエンスやインフォメーションサイエンスに精通した人材の育成を目指して設立された。1年次ではプログラミング、コンピューター科学などを共通科目で学び、2年次以降、情報技術の実践系科目である情報セキュリティーやIoT、統計学系のAI、医療・生命情報、社会・観光などの科目を選択し、専門性を深めていく。九州・山口地区では、情報データの名前を冠した初の学部となる。

     国立大では、鹿児島大が理学部と工学部の改組を行う。両学部とも学科ごとに募集していたが、20年度からは工学部建築学科以外はそれぞれ一括募集に切り替え、入学後にプログラムで選択できるように変更する。両学部とも理学、工学の幅広い基礎的な知識をベースにして専門性を高め、社会で起きるさまざまな問題に対応できる人材の育成を目指すという。

     西南学院大は文学部を改組し、新たに外国語学部を新設する。文学部の英文学科と外国語学科(英語専攻、フランス語専攻)の3学科・専攻から外国語学科のみの1学科体制に変わる。学部長に就任予定の伊藤彰浩教授は「これまでの学科・専攻の枠を超え、学生一人一人の興味や目標に合わせた主体的、多様な学びを重視したい」と話す。

     高度な英語運用能力を身につけ、国際社会で活躍できる人材を育てる英語研究科目群、同大の伝統であるフランス語研究科目群、英語やフランス語で国際問題を学びながら、グローバル人材に求められるコミュニケーションスキルを磨くグローバルコミュニケーションスタディーズ科目群の三つの学門領域を用意。将来、国際ビジネスマンとして活躍したいと思う学生はグローバルコミュニケーションスタディーズ科目群での学びを手厚くできる。また、英語に加えて、フランス文化を学びたいという学生は英語研究科目群とフランス語研究科目群のウエートを高くして学ぶというような柔軟な科目選択が可能なのが特徴だ。

     1年次から夏季休暇を利用して1週間程度の異文化体験プログラムが組まれているほか、アメリカやフランスの協定校での25時間以上の語学プログラムなど、2年次以降に留学を希望する学生に向けた制度も充実している。

     同大によると、複数言語を操り、日本文化にも造詣が深い外国人教員が着任することが決まっており、「国内にいながら、本物のグローバリズムを知ることができる」(伊藤教授)とPRする。

     このほかでは、宇部フロンティア大に心理学部が開設される。心理カウンセラーを目指す学生のための公認心理師コースと、社会やビジネスで役立つ心理学を学びたいという学生に向けたビジネス心理コースからなる。近年、コミュニケーション技術やストレスマネジメントなどの重要性が指摘されているだけに、注目されそうだ。

    進学校の進路指導教諭が評価する大学
    13年連続で志願者を増やしている福岡工業大
    学部改組・新設や入試改革に取り組み、高校関係者からの評価が高まっている九州産業大

    九州の進路指導教諭が評価 「面倒見が良い」…福工大/「就職に力入れる」…九工大

     週刊「サンデー毎日」と大学通信は2004年から全国2000の進学校進路指導教諭に、どのような大学を評価しているかを調査している。今年は857校から回答を得た。九州地区の進路指導教諭が評価している大学とともに紹介しよう。 

     「面倒見が良い大学」では、九州工業大と福岡工業大が全国7位だ。九州では1位に福岡工業大、2位に九州工業大が選ばれ、「就職に力を入れている大学」「小規模だが評価できる大学」でも高評価を得ている。

     九州工業大はサンデー毎日と大学通信が調査している有名企業への就職率では九州大や名古屋大をしのぐ実績を上げている。

     福岡工業大は、一般入試で13年連続で志願者を増やしている。同大に続くのは龍谷大と桃山学院大だが8年連続で、全国の大学から注目を集める。大学通信常務取締役の安田賢治さんは「下村輝夫学長を先頭に、教職員が一丸となって学生支援を行い、高校関係者や保護者の評価が高まっている」と説明する。

     「面倒見が良い」や「就職に力を入れている」「改革力が高い」といった項目では、上位に九州産業大も名を連ねる。同大は、学部改組・新設や同大独自の育成型入試をはじめとする入試改革などに積極的に取り組んできた。

     オープンキャンパスでは、大学生のキャンパスライフを体験できる教育プログラムを行うなど、進路選択でのミスマッチを防ぐ取り組みにも力を入れる。同大副学長の秋山優教授によると、高校関係者や保護者からの問い合わせが増えているといい、改革の成果が着実に表れつつある。

     「グローバル教育に力を入れている」では、立命館アジア太平洋大(APU)がトップで、全国でも4位。ライフネット生命創業者の出口治明学長が全国を行脚し、グローバル化の意義や同大の特徴を語っており、それがさらに評判を呼んでいる。

     福岡女子大は「グローバル教育に力を入れている」「小規模だが評価できる」の項目で名前が挙がる。元九州大総長の梶山千里学長がグローバル化を進めていることなどが評価されているようだ。

     ランキングにはないが、中村学園大は面倒見がいい大学として定評がある。栄養科学部、教育学部、流通科学部の3学部からなり、近年、産官学連携のプロジェクトに力を入れ、地域の課題にグローバルな視点から取り組む人材の育成に力を入れている。アメリカやカナダ、フィンランド、中国、韓国、ベトナムなど計37大学と協定を結び、学生の派遣や学術交流に取り組む。甲斐諭学長は「福岡はアジアに近く、それを生かし、地域で世界で活躍する人材を育てたい」と話す。

     西日本工業大は工学部とデザイン学部からなり、工業とデザインの融合や地域連携、産学連携などに力を入れている。地元企業へのインターンシップなども充実しており、就職率はほぼ100%を誇っている。

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