停電、強風…陸の孤島 専門家が語るタワマン災害の特徴

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河田恵昭氏=小松雄介撮影
河田恵昭氏=小松雄介撮影

 東京都内を見渡すと、晴海地区(中央区)や豊洲地区(江東区)など、ベイエリアを中心にタワーマンションがそびえ立つ。対策は十分なのか。注意すべき点は何か。関西大学社会安全研究センターの河田恵昭センター長(危機管理)に尋ねた。

 ――ベイエリアはどんな水害が考えられるのでしょうか。

 ◆まず、台風による高潮が考えられます。東京湾では従来は3メートルの上昇(伊勢湾台風級で930ヘクトパスカル)を想定して対策をしてきましたが、これ以上になる危険があります。ベイエリアは特に、東京湾の奥にあり、吹き寄せられた海水の逃げ道がないため、高潮の影響を受けやすい地形です。都心は排水能力が低いために、水が引くのに2週間以上かかる可能性もあります。東京都は高潮による浸水想定区域図を公表しているので、ぜひチェックしてください。また、地震発生の際は津波も考えられます。ベイエリアには埋め立て地が多く、地震時に地面から水が噴き出す液状化が起こる可能性は…

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