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世界文化遺産「八幡製鉄所」の名称消滅へ 住民ら「時代の流れ」

官営八幡製鉄所で最初に火入れされた東田第一高炉跡には製鉄所の操業開始年の「1901」の数字が掲げられている=北九州市八幡東区東田で2019年11月1日午後6時16分、松田栄二郎撮影

 近代から戦後の高度経済成長にわたり日本の発展を支えた「八幡製鉄所」(北九州市)が、来年4月に実施される日本製鉄の拠点統合・再編成に伴い、歴史に彩られた名称を変える。2015年に世界文化遺産に登録された名前の消滅を知った地元住民やOBからは「寂しい」「胸が締め付けられる」と嘆く声が聞かれた。

 八幡製鉄所は1901年に「官営八幡製鉄所」として操業を開始した。旧八幡市(現北九州市八幡東、八幡西区)出身で芥川賞作家の村田喜代子さん(74)は、製鉄所をたたえる旧市歌を歌って育った世代。小説の取材で目にした官営時代の正門看板は「製鉄所」とのみ記され、印象に残っている。

 製鉄所は50年から日本製鉄の前身の一つ「八幡製鉄」が運営。統合を経て70年に新日本製鉄、19年に日本製鉄と会社名を変更したが「八幡」の名前は残っていた。村田さんは「3文字で通った時代から企業名が変遷し『八幡』の名も消える。労働者の気質も一変した。時代の移り変わりに胸が締め付けられる思い」と話した。

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