メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「表現の不自由」考~補助金不交付を問う

「責任を役人に押しつけた官邸」 前川喜平・元文科事務次官

前川喜平・元文部科学事務次官=東京都目黒区で2019年5月22日、藤井太郎撮影

 愛知県で開催された「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が一時中止に追い込まれ、補助金約7800万円が不交付となった問題について、元文部科学事務次官の前川喜平さんは「不交付には政権の意向が影響している。このままでは政治による文化統制が進んでしまう」と懸念を訴える。その真意を尋ねた。【聞き手・江畑佳明/統合デジタル取材センター】

 ――補助金不交付を決めたのは誰だと考えますか。

 ◆10月15日の参院予算委員会で、不交付の決裁を誰がしたかが問題となりました。文化庁の宮田亮平長官は「私はしていない」と答弁し、実際に押印したのは部下の審議官だったことが明らかになりました。文化庁の内部規定では、軽微な案件であれば長官でなくとも決裁できます。この件を軽微だと判断した理由はわかりませんが、「展示の内容ではなく、申請手続きの不備という軽微な点を考慮した」と強調したいのかもしれません。

 ですが、文化庁は文科省の外局であり、文化庁長官は文…

この記事は有料記事です。

残り2380文字(全文2809文字)

江畑佳明

大阪府寝屋川市生まれ。1999年入社。山形支局を振り出しに、千葉支局、大阪社会部、東京社会部、夕刊編集部、秋田支局次長を経て、2018年秋から統合デジタル取材センター。興味があるのは政治、憲法、平和、ジェンダー、芸能など。週末は長男の少年野球チームの練習を手伝う。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 京都府警、アベノマスク窃盗容疑で81歳逮捕 自宅からも78枚見つかる

  2. 猛毒「フッ化水素酸」か、こぼれ異臭 東京・秋葉原の路上、けが人なし

  3. 愛知知事リコール運動 大阪・松井市長、賛同の吉村知事に苦言「県民が判断」

  4. 岐阜、長野、茨城……相次ぐ地震の原因は、南海トラフとの関連は 気象庁に聞いた

  5. 20代男性死亡、死者3人に 容疑者「家族殺すつもりだった」 兵庫・ボーガン事件

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです