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「女らしく」ではなく「私」を生きたい ウーマン・リブのカリスマの原点を描く

映画「この星は、私の星じゃない」より©パンドラ+BEARSVILLE

 リブのカリスマは、今――。1970年代、ベトナム戦争や日米安保条約に反対する市民運動のうねりの中から、女性解放を訴える「ウーマン・リブ」運動が起こった。その先頭で活躍したのが、田中美津さん(76)だ。彼女の今を追うドキュメンタリー映画「この星は、私の星じゃない」が、東京・渋谷ユーロスペースで公開中だ。性被害の記憶や、息子との関係に葛藤し、沖縄へ心を寄せる田中さんの実像を描く。映画を手がけたのは、リブを知らない世代である吉峯美和監督(52)。なぜ今、田中美津なのか。田中さんと吉峯監督に制作の背景を聞いた。【中川聡子/統合デジタル取材センター】

 ウーマン・リブとは、70年代に世界的に広がった女性解放運動を指し、日本では70年10月の国際反戦デーに女性だけで行われたデモがスタートとされる。その後、中絶規制につながる旧優生保護法改正に反対する運動などへ発展していった。田中さんは、デモでまいたビラ「便所からの解放」が脚光を浴び、リブの旗手として注目された。

 「男にとっては女は母性のやさしさ=母か、性欲処理機=便所か……(その)意識は、現実には結婚の対象か、遊びの対象かという風に表れる」と喝破し、女性解放は「<バージンらしさ>の基準で女の優劣を決めようとする男と社会」に反旗を翻すこと、「性の解放」だと、と訴えたのだ。

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