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 デュルケムの『自殺論』によれば、急激な不景気の時だけでなく、急激な好景気の時も自殺が増えるという。

 理由の一つを簡略化して述べれば、周囲が「上昇」していくのに自分がそうでない時、人は欲望だけが刺激され、過度のストレスを感じるから。感覚としてはよくわかる。周囲が全員貧しければ何とか精神的には耐えられた貧困も、自分以外が裕福になれば、なんだかつらさが増す。

 現在、日本の自殺者数は減っている。理由として人口減に加え、精神科や心療内科に通う敷居が以前より低くなり、薬の改善があるとも言われている。先日、数度会ったことがある知人が自殺してしまい、彼女は通院も薬の投与もしていたから、この説には留保をつけたいが、一人で悩むより通院した方がいいのは、恐らく間違いない。

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