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『嘘と正典』=小川哲・著

 ◆『嘘(うそ)と正典』=小川哲(さとし)・著

 (早川書房・1760円)

 「魔術師」という小説からはじまるこの短編集には、六作品が収録され、それぞれの手法で「時間」を作品の軸にしている。たとえばそれは、タイムトラベルのマジックに使われる衝撃的な時間であり、亡き父の遺(のこ)した競走馬の血統を知るためにさかのぼる時間である。

 時間を扱う「それぞれの手法」は呆(あき)れるくらい多種多様で、奇想天外で、なのに説得力があり、深みがあり、読み終えるとただひたすらに驚嘆がある。なんだかすごいところを旅してきたような充足を味わいつつ、はたしてそれは表面的な旅でしかなかったのではと不安にもなる。

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