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100年カンパニーの知恵

金の星社/中 震災、戦争くぐり抜け

「金の船」が主催した「童話劇及び童話音楽会」の記念写真。(後列右より)岡本帰一、野口雨情、本居長世、斎藤佐次郎、中山晋平の各氏=1920年(金の星社提供)

 <since 1919>

 創業者の斎藤佐次郎氏はどんな人物だったのか。1893(明治26)年、当時の東京市本郷区(現文京区)で生まれ、生家は防水布を製造する商家だった。両親が早世して家業はいとこに譲り、自分は早稲田大学英文科に進んで坪内逍遥や島村抱月らに学んだという。

 「私もこんな雑誌をつくってみたい」と知り合いの出版人、横山寿篤に示されたのが、鈴木三重吉が主宰する「赤い鳥」の創刊号。執筆陣に芥川龍之介ら著名な作家が名を連ね、その芸術性の高さに児童文学の新たな潮流を感じたものの、一方で「高踏的ではないか」とも思った。佐次郎は決意した。「子どもの目線で、純粋に子どものためになる雑誌をつくる」

 大学時代の友人や文学仲間のつながりで、島崎藤村や有島生馬ら協力者が続々と現れた。そうして、赤い鳥創…

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