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スミレの香り

/142 馳星周 画 田中靖夫

 カングーは平均時速七十キロほどのスピードで飛ばしていた。吉澤祥子の目的地には思い当たる節がある。

 浅間山だ。戸崎から隠し場所を聞いたのかどうか。真波を捜してわたしが嗅ぎ回っていることに焦り、金を回収するつもりなのだ。

 初めは高を括(くく)っていたに違いない。真波とニューオーダーを結びつける証拠はどこにもない。わたしがいくら捜し回ろうが、真波にまで行き着くことはないはずだった。

 だが、カムイが戸崎の存在を浮かび上がらせた。

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