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台風19号と21号の大雨で福島県楢葉町の木戸川が増水し、遡上(そじょう)するサケを捕獲する「やな場」が大きな被害を受けた。東日本大震災では川を逆流した津波で破壊され、その後に再建されたもの。10月下旬から始まる漁が行えず、9年ぶりに開くはずだった「鮭(さけ)祭り」も中止となった。木戸川漁協の渡辺忠男漁労長(76)は「今年は震災後の2016年に初めて本格的に放流した稚魚が戻ってくる年。漁が全くできず残念」と肩を落とす。
幅約100メートルのやな場は増水で8割が壊れ、車を乗り入れてサケを運ぶ通路も崩壊。漁協は今月10日までの漁期に漁の再開を目指し、5日から修復作業を始めた。しかし流れて来た川底の岩や流木を撤去する必要もあり、準備が整うか見通しは厳しい。
震災後多くても6000匹超だった捕獲数が、今年は放流の効果で1万匹ほどになると期待していた。漁協は漁が行えない場合は食用の分をあきらめ、採卵用の魚だけでも捕獲したいとしている。【梅村直承】
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