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令和・即位の礼

皇宮警察サイドカー、即位パレードに投入「車列と一体となった警備を」

サイドカーを使用した車両の側衛訓練で、防弾マットを広げる皇宮護衛官=皇居で2019年10月3日午前8時16分、滝川大貴撮影

 延期されていた天皇陛下の即位に伴う都心のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が行われる10日まで1週間を切った。パレードで天皇、皇后両陛下が乗車されるオープンカーを最も近くで護衛するのが、バイクの隣にもう一つの車台が付いた黒塗りのサイドカーだ。皇宮警察では「側車(そくしゃ)」と呼ばれ、昨年新調された。今回のような特別な機会にのみ登場する。

 10月上旬の早朝。開園前の皇居・東御苑に4台のサイドカーが走っていた。パレードのため昨年編成された「側車儀衛隊」の隊員らがオープンカーに見立てた車両を取り囲みながら、速度を合わせて進む訓練を繰り返した。排気量は1800㏄で、「船」と呼ばれるボックスを含めた横幅は約2メートルと乗用車並みになる。

 サイドカーの利点は、ボックス側の護衛官が周囲の警戒に専念でき、不審者や緊急事態に即座に対処できることだ。バック走行や急な反転も可能で、横転もしにくい。ボックスには警棒や防弾マット、防炎シートを備える。

 一方、遠心力が強く働くカーブでボックスが浮かない運転技術が求められるほか、儀式での一糸乱れぬ車両間隔や運転姿勢の正しさも求められる。運転歴が14年になる澤野祐司・皇宮警部補(41)は「技術を磨くための毎朝の訓練は欠かせない」と話す。

 皇宮警察のサイドカーは、皇太子だった昭和天皇の車が男に銃撃された「虎ノ門事件」翌年の1924(大正13)年に導入された。歴史は白バイより古い。90年11月の平成の即位の祝賀パレードで爆竹が投げられた際には即座に上皇ご夫妻を守る隊形を作った。今年5月には国賓として来日したトランプ米大統領の車を警護した。

 皇室のパレードは両陛下の結婚を約20万人が沿道で祝福した93年6月以来で大勢の人が集まることが予想される。澤野さんは「10月のリハーサルでも注目度の高さを実感した。緊張感は強いが、祝賀の雰囲気を壊さないように目立つことなく、車列と一体となった警備をしたい」と話した。【稲垣衆史】

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