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大岡信と戦後日本

/19 大学教員に 科学技術文明を相対化

 1964年秋、東京都杉並区の明治大和泉キャンパスにある法学部の教養課程で、次年度に国語の教員を採用する人事案件が持ち上がる。助教授だった仏文学者の菅野昭正さんは、教授の西垣脩(19~78年)から「誰か適任者はいませんか」と聞かれた。前年に新聞社を辞めていた大岡信が浮かんだ。「西垣さんに名前を告げると、それはいい、さっそく交渉してくれということになった」

 国文学者で俳人の西垣は大岡の存在を知っていた。当時高校生だった西垣の長男で、後に情報学者となる通さん(70)は、父親が詩人・評論家としての大岡を高く評価していたのを覚えている。「戦中派の父に対し、大岡さんは『戦後派』で世代は違うが、旧制高校を出て同じ東大文学部で学んだという仲間意識はあっただろう。しかも大岡さんはフランスを中心に新しいヨーロッパ文学の素養がある人なので、ぜひ明治大に呼びたいと思っ…

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