台風19号で食材提供元が浸水 子ども食堂、善意で開催 各地から野菜寄付「いっぱい食べさせられる」 /茨城

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「にこにこ食堂」に多くの野菜が寄付され、感謝するスタッフたち=水戸市城南3で 拡大
「にこにこ食堂」に多くの野菜が寄付され、感謝するスタッフたち=水戸市城南3で

 茨城保健生活協同組合が運営する子ども食堂「にこにこ食堂」が2日、水戸市で開かれた。食材の提供元である畑が台風19号で浸水し、開催が危ぶまれていたが、各地から野菜が寄付された。スタッフは「人々の善意に支えられていることを実感した。ありがたい」と感謝している。【川島一輝】

 「おいしい!」「おかわり!」。会場の水戸市城南3の生協の一室に、子どもたちの元気な声が響き渡った。2日は1~7歳の子ども4人とその保護者3人が集まった。近くの小学校でPTAなどが主催する親子イベントがあったため、普段より参加者が少なかったという。

 にこにこ食堂は、栄養価の高い食事を低価格で提供することを目的に、生協の組合員らがボランティアで2016年7月から毎月第1、第3土曜日に開催してきた。だが、先月の台風19号の大雨で、食材を提供してくれる水戸市や常陸太田市などの農家や家庭菜園の畑が浸水し、スタッフは食材を集められるか心配していた。

 開催に向けてスタッフは、福祉団体や知人らに野菜の寄付を呼びかけた。毎日新聞はこうした窮状を報じた。すると県内をはじめ北海道、秋田、群馬、埼玉、神奈川の農家や匿名の人物から白菜、キャベツ、里芋、大根、にんじん、ネギ、サツマイモなど色とりどりの野菜が10キロ以上届いた。調理担当の塙直子さん(66)は「おなかいっぱい食べさせてあげられる」と喜んだ。

 2日の献立はハヤシライスに大根、カボチャ、ハヤトウリの煮物、大根の葉の炒め物、白菜の漬物、キャベツのサラダ、フルーツヨーグルトだった。長女(7)と長男(4)と一緒に来た水戸市の20代男性は「今日で4回目。ここに来ると、子どもたちもたくさん食べてくれる」と笑顔を見せた。

 次回の開催は16日。今回、野菜を寄付してくれた北海道と群馬の農家が引き続き提供してくれるため、次回の食材は確保できる見通しだという。今回余った食材は販売用の総菜に活用する。販売で得た利益は、にこにこ食堂で使う調味料や食材の購入などにあてる。

 にこにこ食堂は、中学生以下無料、高校生や保護者は300円。問い合わせは、平日の午前8時半~午後5時半に茨城保健生活協同組合(029・221・3406)へ。

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