LIVE・この場所から コスプレの地・池袋 違う自分に、本来の自分に
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若者たちはなにゆえ、仮装にはまるのか。今年のハロウィーンは、東京・渋谷では昨年の騒動を受けて厳戒下で迎えたが、「コスプレの地」とされる池袋ではイベントが催され、アニメの主人公などにふんした人々が全国から集まった。華やかさをまとう「非現実の世界」で、仮装の奥に潜む若者たちの素顔に迫った。【鈴木梢】
誰しも「自分を変えたい」「憧れの人になれたら」と思った経験はあるはずだ。そんな理想を求める思いが、変身願望となるのか。
10月26日土曜日。「池袋ハロウィンコスプレフェス2019」が幕を開けた。今年で6回目。仲間内で「レーヤー」と呼ぶコスプレーヤーが約2万人集まるとあって、私も取材とはいえ気分が高揚した。JR山手線の電車に乗ると、車内は衣装を着た人だらけかと予想したが、拍子抜けするほどいつも通り。レーヤーの間には暗黙のルールがある。過度な露出や衣装を着たままの移動はご法度。風紀は乱さない。
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