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3都の下町、夢幻で問う 「野生『能』2019」を上演する美術家、森村泰昌

「野生『能』」について話す森村泰昌=京都市南区で、川平愛撮影

 名画の中の人物や歴史上の著名人に扮(ふん)するセルフポートレート作品で知られる美術家、森村泰昌が、能の形式を引用した現代舞台劇「野生『能』2019:火魔我蹉鬼(Kamagasaki)、洲波羅(Suhara)、富久破裸(Fukuhara)」を、今月、神戸、京都で連続上演する。

 森村が「下町とは何か?」をテーマに、京阪神の共同者と共に2017年から取り組んできた「下町物語プロジェクト」から生まれた舞台。能という言葉を用いてはいるが、森村は「洗練された伝統芸能としての能ではありません」と言う。「イマジネーションを武器に、妄想的なものとして、能の精神的な原型を求めました」。それが「野生」という言葉をつけた理由だ。能と同じ三間(約6メートル)四方の舞台を用い、能の鏡板の代わりにスクリーンを配置。台本は森村、演出は京都「THEATRE(シアター) E9(イーナイン) KYOTO」の芸術監督、あごうさとしが担当する。

 引用したのは、神、霊、精など超現実的存在の主人公(シテ)が、名所旧跡を訪れた僧などの旅人(ワキ)の前に現れ、その地にまつわる物語や自分の身の上を語る「夢幻能」の形式だ。「この世に対するうらみつらみを持った亡霊が現れるのが面白い」。「野生『能』」では森村がワキの旅人に扮して登場し、関西3都の下町を巡っていく。

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