トランプ米大統領が10月7日、シリア北東部からの米軍撤収を決めたことで、与党・共和党との間で不協和音が生じたように見えたが、そこには抜かりない大統領選再選への戦略が用意されていた。
シリア北部はクルド人勢力が事実上支配し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米国と共闘してきた。しかし、米軍撤収開始後の9日、トルコはクルド人支配地域への侵攻を開始し、共和党内からもトランプ氏を批判する声が上がった。
ところが、その先頭に立っていたリンゼー・グラハム上院議員はトランプ氏と会談して以降、口を閉ざすようになり、共和党内の批判も収まった。10月下旬になると、シリアからの撤収を後押しする論考がメディアに登場し始めた。
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