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玉砕の島「ペリリュー」最後の生存者 惨状語り継ぐ 98歳で死去 永井敬司さん

取材に応じ、悲惨な体験を語る永井敬司さん=茨城県茨城町で2018年8月6日、手塚耕一郎撮影

 太平洋戦争の激戦地で、日本兵約1万人が犠牲になったパラオのペリリュー島から生還した永井敬司さん(98)=茨城県茨城町=が4日、入院先の同町内の病院で大腸がんで亡くなった。島から生還した日本兵34人のうち最後の生存者だった。近年は戦争体験を語り継ぐ活動に力を入れていた。

 永井さんは笠間市出身。18歳で志願し、水戸市に拠点を置く陸軍歩兵第二連隊に所属した。旧満州(現中国東北部)で国境警備についた後にペリリュー島へ派遣され、米軍から飛行場を守る最前線で戦った。

 フィリピン奪還を目指した米軍は、1944年9月に島への上陸を開始。日本軍は洞窟に潜伏して徹底抗戦したが、約2カ月にわたる戦闘の末に玉砕した。終戦を知らずに洞窟に潜んでいた永井さんらは47年5月に帰還した。

 永井さんは昨年、毎日新聞の取材に島での惨状を証言。米軍からおびただしい数の銃弾を撃ち込まれ、地面から土煙が上がって前が見えず、「天皇陛下万歳!」と叫ぶ声が聞こえた。爆弾の破片が右の太ももを貫通して負傷。火炎放射器で生きたまま焼かれる兵士も目撃したという。

 親族によると、永井さんは昨年5月に大腸がんの手術を受けたが、今年5月には肝臓などに転移していることが判明した。体調を崩して10月下旬に入院し、11月4日朝に息を引き取ったという。【川崎健】

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