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仲間と協力できる淡路島のニホンザル 島に隔離されて寛容に?

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実験のイメージ

 ニホンザルにはできないと考えられていた仲間との協力行動が、兵庫県・淡路島のニホンザルでは確認できたと、大阪大の研究チームが霊長類学の国際専門誌電子版で発表した。淡路島のサルは他の地域に比べ、餌を得るためであっても仲間への攻撃をあまりしない特徴がある。チームは「人間が協力行動を獲得した進化の道筋の解明につながる成果だ」としている。

 ニホンザルは集団内の順位が明確で、順位の高いサルが餌を独占することが知られている。しかし、淡路島のサルは、島に隔離されて攻撃性の低い遺伝子が多く残った可能性があり、食べ物を取り合わないなど寛容性が特別に高いと言われる。

 チームは、淡路島(兵庫県洲本市)と神庭の滝自然公園(岡山県真庭市)周辺に生息する野生のニホンザルで行動の違いを比べる実験をした。

 餌を手に入れるには2頭が同時にひもを引く必要があるようにすると、淡路島のサルの集団は協力の必要性をすぐに学習。近くに仲間がいない場合は協力者が来るのを待ち、成功率は5割を超えた。しかし、神庭の滝自然公園のサルは互いに避け合い、成功率は1%にとどまった。

 チームの山田一憲講師(比較行動学)は「協力行動をするための十分な知性をニホンザルは持っていないと思われてきたが、集団として寛容さを持つことで可能になることが分かった。寛容性と協力行動の関係をさらに調べたい」と話している。【宮川佐知子】

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