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令和・即位の礼

平成と令和、再び奏でる祝福の調べ 自衛隊の音楽隊員「奇跡に近いかな」

パレードで演奏する本間勝弘・准陸尉(左)と矢部正志・陸曹長=陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都など)で2019年10月5日午後0時12分、町田徳丈撮影

 天皇陛下の即位を披露する10日の東京都心のパレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」で、29年前の平成の即位パレード時に続いて演奏する陸上自衛隊の音楽隊員が2人いる。「お祝いとともに幸福な令和の時代を迎えられることを願って演奏したい」と練習に励んできた。

 陸自には演奏などを専門とする「音楽科」の隊員が約900人いる。このうち平成と令和のいずれの即位の式典でも演奏するのは、陸自東部方面音楽隊(東京都練馬区)のクラリネット奏者の本間勝弘・准陸尉(58)とトランペット奏者の矢部正志・陸曹長(58)だけだ。

真剣なまなざしでクラリネットを演奏する本間勝弘・准陸尉=陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都など)で2019年10月5日午前10時39分、町田徳丈撮影

 自衛官は一部の幹部を除いて50代半ばで退職する。だが音楽科の退職は60歳。入隊12年目の1990年にあった上皇さまの天皇即位を祝うパレードで演奏した2人に、再び機会が巡ってきた。本間さんは「奇跡に近いかなという感じがする」と驚く。

 前回のパレードでは、演奏する部隊の前を上皇ご夫妻のオープンカーが通り過ぎた。本間さんは「(当時の)天皇陛下が音楽隊を見られた光景が目に焼き付いている。演奏中は本来はよくないのだが、拝見した」と振り返り、矢部さんは「みなさんが旗を振って、国民の一体感というものを非常に強く感じた」と話す。

祝賀御列の儀の事前訓練でトランペットを演奏する矢部正志・陸曹長=陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都など)で2019年10月5日午前10時47分、町田徳丈撮影

 一貫して音楽隊員として自衛官生活を送ってきた2人。本間さんは小学1年生のころに故郷の新潟県を襲った水害で慰問演奏した自衛官の姿に心を引かれ、入隊した。矢部さんは学生時代からバンドをやり、音楽に親しんでいた。平成の時代は東日本大震災といった全国各地の災害の現場で、慰問演奏などをしてきた。

 10日は演奏する陸海空自衛隊約230人の一員として、前回と同じ皇居近くで演奏する。曲目は「新・祝典行進曲」。天皇、皇后両陛下の結婚を記念し、團伊玖磨さん(故人)が作った曲だ。厳かな中に華やかさがある調べを、息を合わせて奏でる。【町田徳丈】

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