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ウマ女十番勝負

(5)エリザベス女王杯 自分の決めた道 スカーレットカラー

2018年のエリザベス女王杯を制したリスグラシュー=JRA提供

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 デジタル編集部の“真希バオー”こと中嶋真希記者が下半期G1シリーズ計12戦を予想します。第5弾は、今年の女王を決めるエリザベス女王杯(京都2200メートル、10日午後3時40分発走)。無傷の4連勝でオークスをレコード勝ちしたラヴズオンリーユー、秋華賞で悲願のG1タイトルを得たクロノジェネシスと、“アーモンドアイ世代”の4歳が激突。競馬担当30年の師匠、松沢一憲記者の解説を交えて、競馬の楽しさをお届けします。【中嶋真希】

 昔は競馬好きだったが、今はサッパリという人は多い。そんな人たちがよく口にするのが、「エリザベス女王杯、今は古馬(4歳以上の馬)も出られるの?」ということだ。エリザベス女王杯は、1995年まで3歳牝馬3冠の最終戦だった。その後秋華賞が新設されたことにより、エリザベス女王杯は3歳と古馬が激突するその年の女王決定戦になった。

 「確かに20年以上たてば、ついていけないことは多いでしょうね。でも、今の競馬も楽しいのにな。師匠は、競馬をやめようと思ったことはありますか?」と真希バオーが聞くと、「ないね」と松沢記者。「飽きることがないよなあ。馬券の魅力に取りつかれているからな。負けてるくせに、『早く週末が来ないかな』っていつも思っているよ。昔は有馬記念から金杯まで10日以上間隔が空いた年もあったから、ウズウズしたもんだ」と懐かしむ。

 今年のエリザベス女王杯は、G1馬が3頭出走する。「見応えのあるレースになりそうだな。毎年、世代交代があるかどうかが注目される。オークス馬ラヴズオンリーユー、秋華賞馬クロノジェネシスが、古馬に勝てるかどうかだな」と師匠。“乙女”と“お姉様”の対決の行方は--。

松沢記者の本命は……

 ◎ラッキーライラック、○クロノジェネシス、▲フロンテアクイーン、△ラヴズオンリーユー、△スカーレットカラー、△ウラヌスチャーム

 「ラヴズオンリーユーは4戦4勝。レースの展開に関係なく、どのレースも最速の上がり(最後の直線がメンバー中一番速かった)で差し切っている。でも、オークス(東京2400メートル)から直行というのが気になるな。過去10年で連対した(1、2着に入った)馬は、いずれも9月、10月に一度使っている。最近はトレーニング施設の充実で休養明けも不利ではないとはいえ……。クロノジェネシスも秋華賞(京都2000メートル)は強かったが、激走の反動が気になるな」

 そこで、松沢記者が指名するのはラッキーライラック。「前走は、ここ3年で連対した6頭のうち5頭が経由している府中牝馬ステークス(S)=東京1800メートル=3着。外から積極的にレースを進めて、直線では一度先頭に立ち、勝ったかと思ったがスカーレットカラーに強襲された。前走は、5カ月ぶりでプラス16キロ。一度たたかれて、すっきりしただろう。逆転は可能だ」と期待する。

真希バオーの大胆予想

 「がんばれ!」応援馬券(単勝500円+複勝500円=1000円)

真希バオ-の応援馬券

 師匠が「ライラック」(薄紫色)なら、弟子は「スカーレット」(緋色=ひいろ)で勝負だ。

 前走、府中牝馬Sのパドックで、堂々と歩くスカーレットカラーの美しさに目を奪われた。瞳は輝き、走る意欲にあふれていた。「私を買ってね、ウフフ」と言われた気がして、素直に従った。レースが始まると、最後方で脚をためたスカーレットカラーが直線で次元の違う脚をみせ、見事勝利。真希バオーは3連複9940円をゲットした。

 あの日の「相思相愛」から、スカーレットカラーの存在が日に日に大きくなった。振り返れば、クラシックでの活躍が見込まれるも、桜花賞8着、秋華賞は左後肢跛行(はこう)のため出走取り消し……。その後しばらくは低迷していたが、今年の春に覚醒。5月にパールS(京都1800メートル)を勝ち、クイーンS(札幌1800メートル)は上がり33秒4の末脚でミッキーチャームにクビ差2着まで迫った。そして、前走はさらに速い上がり33秒2で同世代の強豪ラッキーライラックやプリモシーンを蹴散らした。2、3歳時は負けてきた相手にリベンジを果たすなんてかっこいい。まるで、がむしゃらに自分の決めた陶芸家への道を進む今期のNHK連続テレビ小説「スカーレット」の主人公みたい。あ、これってサイン馬券? ますます期待できそうだ。

風になったアーモンドアイ

 東京競馬場で10月27日に行われた天皇賞・秋は、単勝1・6倍人気を背負ったアーモンドアイが勝利。2着に3番人気のダノンプレミアム、3着に6番人気のアエロリットが入った。

 G1馬が過去最多の10頭出走するとあって、例年以上に注目された今年の“秋天”。入場者は10万人を超え、飲食店はどこも行列。パドックも人だかりができていた。なんとか隙間(すきま)からのぞくと、アーモンドアイの大きな瞳が見えた。不安を一切感じない貫禄。それでいて、その表情にはまだあどけない少女らしさも感じた。

 レースはアエロリットが引っ張った。その後ろにサートゥルナーリア、ダノンプレミアム、そしてアーモンドアイが続く。いよいよ直線に入った。アエロリットが逃げ粘り、ダノンプレミアムが猛烈な脚で追い上げる。その内から、まるで風のように軽やかにアーモンドアイが上がってきた。その姿は、まるで妖精のよう。ダノンプレミアムに3馬身もの差をつけて、余裕で六つ目のG1タイトルを手にした。すぐ近くに泣きながらアーモンドアイを見つめていた女性がいて、思わずもらい泣き。「生きている間に、こんな名馬に会えるなんて。本当に幸せだ」と叫んでしまった。次走は、香港カップ。世界がアイちゃんの走りに熱視線を送るだろう。

★ ★ ★

 スプリンターズS 2100円払い戻し(単勝290円×5=1450円 複勝130円×5=650円)

 秋華賞 -1000円

 菊花賞 600円払い戻し(単勝外れ、複勝120×5=600円)

 天皇賞・秋 1350円払い戻し(単勝160円×5=800円 複勝110円×5=550円)

 収支 +60円

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