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虐待被害後、なお苦悩

【20代・女性】言うことを聞かない息子をカッとなって外に閉め出した後、玄関でそっと抱きしめた。母は精神的に不安定で、激しい暴力と自傷を繰り返した。同じシングルマザーになり、感情をコントロールできずに息子につらく当たってしまう今の自分の姿が、かつての母と重なる。「私は『普通の母親』にはなれないのかな」。精神的にも経済的にも余裕のない生活の中で、後悔を繰り返している=10月

 子どもが死亡する深刻な虐待事件が後を絶たない中、生き延びて大人になった被虐待経験者は「虐待サバイバー」と呼ばれる。親の体罰禁止を盛り込んだ児童虐待対策関連法が来年4月に施行されるなど、子どもを取り巻く環境は徐々に変わりつつある一方、虐待のトラウマ(心的外傷)に起因する「生きづらさ」を抱えたサバイバーたちへの理解は今なお乏しい。

 虐待を受けた子どもの脳の研究を続けてきた福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授によると、「過酷な家庭環境で育ち、人と信頼を築いたり、うまく距離を持ちながら付き合ったりするスキルを親から学べなかった被虐待者たちは、社会に出ると大きなストレスを感じる」。多くのサバイバーはPTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつ病、愛着障害などの後遺症に苦しみ、親と同じように我が子を虐待してしまう「虐…

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