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台風19号 浸水被害の常陸大宮 応急仮設住宅、入居開始 県内初移動式コンテナ型、生活再建に一歩 /茨城

被災者の住宅支援のため、設置された応急仮設住宅=茨城県常陸大宮市小倉で

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 台風19号で浸水被害を受けた常陸大宮市で8日、応急仮設住宅への入居が始まった。市が大宮東部地区コミュニティセンター駐車場(同市小倉)に、移動式の応急仮設5戸を設置した。最長2年間住める。鍵を受け取った被災者は、当面の住居が確保できたことで、生活再建に向けた一歩を踏み出した。【佐藤則夫】

 設置されたのは、ムービングハウスと呼ばれるコンテナ型の移動式木造住宅。工場で完成させた建物をトラックで輸送するため、比較的短期間で設置できるのが特徴。保管や再利用が可能で、現地で建設する仮設住宅よりコストが割安という。

 2018年7月の西日本豪雨で岡山県倉敷市に、同年9月の北海道胆振(いぶり)東部地震でむかわ町に設置された。茨城県での設置は初めて。

 県によると、同様に浸水被害を受けた大子町でもプレハブの15戸が11月末までに完成する。

 同センター駐車場には1人用1戸、3人用3戸、5人用1戸を設置。今月中に3人用2戸を追加する。室内にはキッチンやベッド、風呂、トイレ、エアコン、オイルヒーターが備え付けられている。結露しないように三重窓を採用している。

 常陸大宮市富岡の自宅が全壊した保険外交員、後藤幸子さん(73)は娘の販売員、ひろみさん(44)と入居する。後藤さん親子はこれまで、長男宅に身を寄せていた。

 幸子さんは「先のことを考えて眠れない日もあったが、入居が決まりほっとした。少しずつ元の生活に戻れるようにしたい」。ひろみさんは「思ったより広くてきれい」と話した。今後について2人は「被災した家には住めない。高台に住みたい」と口をそろえた。

 5人用に入居する同市小倉の会社員、広木賢さん(47)は、自宅裏の久慈川の堤防が決壊して浸水被害を受けた。みなし仮設の県営住宅に移ったが、「自宅や農地の復旧が長期にわたることから、なるべく自宅の近くに」と入居を希望した。

 広木さんは「代々この土地で暮らしてきた。元の場所で自宅を再建したいが、農地の復旧を含めて費用が一番心配。(災害を)忘れることはできないが、少しでも前を向かないといけない」と気丈に語った。

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