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よみがえる田中正造

死の川に抗して/3 秋水と寒村に背を押され=中村紀雄 /群馬

荒畑寒村=神奈川県葉山町の自宅で1971年、本紙特別嘱託・三留理男撮影

 2018年の春、私は栃木県小中町の田中正造旧宅を訪ねた。それは田中正造に接近する最初の一歩であった。

 ところで、歴史上の人物への接し方にはさまざまな形がある。実は、私には田中正造との遭遇ともいうべき出来事があった。もちろん、正造のことは昔から知っていたが、それは表面的なことで、真の出会いではなかった。

 私はハンセン病に関する小説「死の川を越えて」(上毛新聞社)を執筆している中で、正造が命がけで渡良瀬川を汚染した足尾銅山鉱毒事件に取り組んだ事実に出合った。そして、その姿は「死の川」との闘いであることを知ったのである。私の小説は死の川を「越えて」であるが、正造の闘いは死の川に「抗して」とも言うべき実態であった。いずれも対象が「死の川」であることに興味とともに新鮮な驚きを持った。これが遭遇の第一歩で…

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