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工芸の地平から

アジアの漆熱と日台交流=外舘和子

 近年、漆芸の国際的な催事が加速度的に増えている。殊にアジアの漆熱は格別で、今年も昨年に続き、台湾に招聘(しょうへい)された。国立台湾工芸研究発展センター主催「2019亜太漆芸×地方創生論壇」での講演である。講演と併せ、展覧会や技術公開、台湾の漆芸家の工房や博物館の見学会もあった。実現は台湾側のリーダーシップはもちろん、各国の作家、参加者たちの全面協力による。今回は地元台湾地域のほか、タイ、ベトナム、ミャンマー、日本から漆芸家、研究者ら漆の関係者が参加した。

 展示作品も国際性豊かである。漆と麻布を塗り重ねる乾漆造形や、色漆を象嵌(ぞうがん)する蒟醬(きんま)の器、漆の塗面に貝を貼る螺鈿(らでん)の箱など日本の漆芸も多様だが、色漆を画材として自由に扱い、写実的な「静物画」を描いたベトナムの作品、タイの漆特有の黒さも生かした日常使いのモダンな漆器など、見ているだけで漆の可能性は無限に広がる。また張森洋の幾何学的な造形、廖勝文の省略の利いた具象的造形など、…

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