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磯田道史・評 『日本のイネ品種考 木簡からDNAまで』=佐藤洋一郎・編

磯田道史氏

 (臨川書店・4950円)

 即位の礼・大嘗祭(だいじょうさい)が、いまごろなのには理由がある。日本が戦争に負けるまで「登極令」という皇室令があって、即位の礼と大嘗祭は「秋冬ノ間」で行うと決められていた。秋冬なのは、新米を刈り取って、新しい天皇に供え、共に食べる方法で、王権を立ててきたからである。この国では、コメ(イネ)が「国家的作物」であった。令和元年の秋に、日本とコメについて、最新研究で考え直そうと、この書物を手に取った。

 イネ栽培が東アジアで始まり拡散した様子は、植物遺体であるプラント・オパールの分析でかなりわかってきた。植物は、根からケイ酸(ガラス質)を吸い、細胞壁に蓄える。それで植物は腐っても、細胞の形はガラス質の型として土中に数万年は分解されずに残る。最近は、このプラント・オパール内からDNAを抽出したり、炭素を取り出して年代測定したりできるまでになった。

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