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今週の本棚

『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』=多田麻美・著、張全・写真

 (亜紀書房・2090円)

 中国留学中に北京の昔ながらの路地「胡同」の魅力を知り、北京に長く住んだ著者が、中国各地を歩いた記録だ。「古鎮(グーゼン)」とは歴史ある街並みを残す中小規模の地方都市や村落、「老街(ラオジエ)」は街に古くから残る通りを指す。ガイドブックであまり紹介されない場所もあり、懐かしさを残す街の雰囲気が伝わってくる。

 著者が紹介するのは28カ所。多くの日本人なら北京や上海などの大都市の滞在にとどまるところだが、重慶市や貴州省、湖北省、江西省の奥にまで足をのばす。お酒で有名な浙江省紹興や磁器の都として知られる江西省景徳鎮、少林寺にゆかりのある河南省の村など。村の人との何気ない会話や歴史を読むと、そこにいるような気になる。

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