寄稿

寂聴と道子 知られざる半世紀の交流=竹内紀子

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 <日曜カルチャー>

 石牟礼道子(1927~2018年)逝去の報に触れ、瀬戸内寂聴(1922年~)は短いコメントを寄せている。

 「とっても仲がよく、大切な友だちだったので、がっかりです。詩人であり文学者であるだけでなく、自分より弱い人のことをずっと思っている人でした。世の中の弱い人の立場に立って闘っていました。本当にいい人でした。石牟礼さんが亡くなったのは、日本にとって大変な損失。もう一度、じっくり話したかった。残念です」(朝日新聞)

 二人の交友はあまり知られていない。寂聴は道子より5歳上。京都と熊本に住み、互いにたくさんの仕事を抱え、高齢になり病をも抱える身となれば、頻繁に会うことはなかったが、生涯で数度会い、貴重な時間を共有している。道子逝去まもなく、寂聴は東京新聞「縁の行方、今」という自身の随筆欄で、道子との出会いを振り返っている。

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