メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

台風19号 自宅は解体、生活どう再建 「目の前のことやるしか…」 宮城・大郷町

 東日本各地に大きな爪痕を残した台風19号の上陸から12日で1カ月になる。決壊した全堤防140カ所(71河川)の仮堤防は今月8日までにいずれも完成。今後、各地で本格的な復旧工事が進められる予定だ。未曽有の広域災害でボランティアも足りず、片付けが進まない家が多い。今も10都県の約2800人が避難生活を送っている。【山口朋辰、松本惇】

堤防決壊箇所(大郷町)

[PR]

 吉田川の堤防が約100メートルにわたって決壊した宮城県大郷町の現場では、ブルーシートが敷かれ、堤防の河川側に鉄板を埋める工事が行われている。

 決壊箇所に近い中粕川地区は1986年と2015年の豪雨でも水害を経験した。自力避難が困難な高齢者らの存在も自主防災組織が把握し、今回は犠牲者を出さなかった。一方、地区の全96戸のうち3割が全壊や大規模半壊となり、避難生活を続ける住民は多い。

 家の解体を決めた高橋俊昭さん(62)は今後の暮らしの見通しが立たないものの、「災害は避けられない。自然とうまく付き合っていくしかない」と前を向く。自営業の高橋敏雄さん(67)は「どれだけの人が被災前と同じように再建できるか分からないが、今は目の前のことをやっていくしかない」と話し、床上浸水した自宅の片付けに汗を流した。

<上>宮城県大郷町の吉田川堤防決壊現場=2019年10月13日、本社ヘリから撮影<下>堤防を築く復旧工事が進んでいる=同年11月7日、本社ヘリから大西岳彦撮影

 台風19号は10月12日、伊豆半島に上陸。東日本の広い範囲に記録的な大雨をもたらし、毎日新聞の集計で13都県の90人が死亡した。福島県の30人が最も多く、次いで宮城県19人、神奈川県15人。また、5人が川に流されたり土砂崩れに巻き込まれたりして行方不明となっており、捜索活動が続いている。25日に接近した台風21号の影響による大雨でも千葉、福島両県で13人が死亡し、10月の台風による死者は103人に上る。

 関係省庁のまとめでは、二つの台風による住宅被害は31都道府県で9万棟近くに達している。浸水面積は2万7400ヘクタールで、JR山手線の内側エリアの4倍だ。住宅被害、浸水面積はともに昨年7月の西日本豪雨(5万1110棟、1万8500ヘクタール)を上回っている。全国社会福祉協議会によると、これまでに延べ11万7300人がボランティア活動をしている。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「常勝ホンダ」投打かみ合い優勝 NTT東日本は先発・沼田踏ん張れず 都市対抗

  2. 「大阪モデル」初の赤信号点灯決定 知事15日まで外出自粛要請へ 学校は継続

  3. ホンダ11年ぶり3回目の優勝 NTT東日本降す 都市対抗

  4. 橋戸賞にホンダ井上 久慈賞はNTT東・向山 若獅子賞はホンダ朝山ら 都市対抗

  5. 大阪モデル赤信号点灯 吉村知事「医療非常事態宣言」 重症病床使用率66%

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです