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笑福亭鶴瓶 映画「閉鎖病棟-それぞれの朝-」主演 「役」を作って入り込む

映画「閉鎖病棟」に出演する笑福亭鶴瓶さん(右)と坂東龍汰さん=大阪市中央区で、幾島健太郎撮影

 誰とでも分け隔てなく仲良くなる特殊能力の持ち主とでもいうべき笑福亭鶴瓶が、重く暗い過去を背負い、社会から遮断されて生きる男を演じた。10年ぶりとなる主演映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」は、過酷で不条理な現実の向こうに一筋の光を示す一作。「見終わったとき、人に優しくありたいと思える映画」と語る。

 原作小説は、帚木蓬生(ははきぎほうせい)の山本周五郎賞受賞作。精神科病院を舞台に、家族や世間から遠ざけられて暮らす患者たちを描く。鶴瓶が演じるのは、母や妻を殺した罪で死刑囚となりながら、刑の執行失敗で生き永らえ、今は精神科病院に閉じ込められている男、梶木秀丸。「わしは世間に出たらあかん人間や」と寡黙に淡々と日々を過ごすが、幻聴に苦しむチュウさん(綾野剛)やDVが原因で入院した高校生・由紀(小松菜奈)らに慕われ、疑似家族のような絆を育む。しかし、病院内で起きたある事件をきっかけに、秀丸は再び…

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